2017
1. Urban Prototyping

project partner : 西千葉工作室
concept : 自らの手で私達の住む『街の使い方』をカスタマイズできないだろうか?
行政やデヴェロッパーによる巨大なスケールとバジェットでデザインされる既存の都市計画からは見落とされてしまう、パーソナルなレベルでの『街の使い方』の重要性に私達は着目しました。都市のパブリックスペース(公共空間)を利用する人々が、そのデザインを与えられたものとして享受することにとどまらず、積極的に自分たちによって作り替えていくような取り組みを、地域にある『ものづくり工房』をベースに我々の『アーバン・ファニチャーキット』を使った革新的なデジタル工作技術と、DIY・ものづくりを通じて、地域コミュニティーと共に小さなスケールのアーバンデザイン、場づくりの創造支援をするサービスを提供します。我々は、ものづくりを通じて地域の場所が自分達の望む様な形で使えたり、変えていけるような仕組みを作る為にハードとソフトの二つから構成されるサービスをデザインしました。
① デザインキットの提供: 多様なユーザーのデザインアイディアに対応でき、デザインされたそれをユーザーが自分達で組み立てることができるDIYキットをデザインしました。
② ものづくりを通じた場作りの為の創造支援ワークショップ: デジタル工作機を持つ『ものづくり工房』をベースにして、ワークショップを開きそれを通じてその地域のパブリックスペースを個人、又はグループのパーソナルなアイディアから地域を活性化する為のアイディアを引き出し、それを発展させ、デザインに展開するサービスです。
千葉県の西千葉にある、西千葉工作室をベースに最初の事例として2017年4月から7月にかけてこのサービスを実施し、プロジェクト進めるにあたり、西千葉工作室に関わっている方々に参加して頂きました。西千葉工作室がある学園通りの歩道の横に花壇があり、地域の方々によると、そこに植えられている植栽の花は一年の中で約2ヶ月間だけ咲き残りの10ヶ月は花が咲いていなく、寂しいとのことでした。
我々は、工作室の前にある歩道の花壇空間を自分たちでカスタマイズして、花が咲いていない時期にそこをどのように使っていきたいか?という問いかけをテーマに、参加者の要望を引き出すためのワークショップを開き、そこから出たアクティビティーに対する多くのアイディアを選出し、それをモデル作りを通じて花壇に設置される什器のデザインを発展させ、それをキット化した。参加者のアイディアを元にデザインされたキットを、皆で一緒に組み立て現場に設置することで、プロジェクトが完成しました。